スポンサーサイト

  • 2023.04.15 Saturday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 0
    • -
    • -
    • -

    市原市権現堂

    • 2020.10.28 Wednesday
    • 09:23

    JUGEMテーマ:千葉

     

    市原市権現堂

     昔、大雨で養老川の洪水が危惧されるとき、村人たちは高台になってる神代神社のあたりに避難した

    と、古老のお話。

    たしかに、幾度も水をかぶったような平地。

     

    しかし、縄文の昔から養老川流域は肥沃で交易のルートでもあり、

    権現堂一帯は災害を乗り越えみ

    その苦難の歴史は権現堂の寺社に刻まれ

     

    権現堂

    その姿は、蘇我馬子により建立された法興寺を始原とし中世に町寺と化した奈良元興寺にも似て

    青空の下、粗末なお堂ながら村の守りとして威風堂々

     

     

     

    風雨にさらされ、時には転倒し首が棄損することもある地蔵尊

    権現堂の地蔵尊も、首に接がれた痕が残り、お顔はすでに判別しがたく

    しかし、信仰の姿を保ち村を守り

     

     

    今は、権現堂の満蔵院の境内に佇むが

    往古は、村の入り口か三叉路などの分岐点に立ち

     疫病神

     貧乏神

    などから村を守り

    疱瘡などの流行時には子供たちを守り

    さらには、水子の供養なども

     

    境内片隅には、多くの地蔵尊が立ち並ぶ

    区画整理や道路の拡幅工事などにより、道辺の地蔵尊もここに集められたのであろう。

    江戸時代あるいは中世の地蔵も混じるか?

     

    地蔵尊は、今も村人たちの信仰をしっかりと受けとめ

     

    宝篋印塔

    そして、地蔵尊

     

    首が地に落ち

     

    しかし、このようなことも、村の歴史のなかでは些細なエピソードにすぎず

    やがて、善男善女の手によって首が接がれ、次の世代に

     

    首無し地蔵

     

    地方の地蔵尊は、「首切り地蔵」がときどき

     明治初年の廃仏毀釈

     三界万霊塔の上から風雨により落下

     冬に雨が降り夜中に氷るなどにより、石材が破損

    などが原因

     

    そもそも仏像は首の構造が難しい。

    奈良の大仏は、螺髪など頭部の重量が原因で災害などの際に首が落下、ということも

    しかし

    修復の痕こそ、信仰の証

     

    養老川の水害に遭いやすい権現堂は、有木や東国吉のような長屋門を誇る豪壮な家は見当たらないが、逞しく歴史を刻み

     

     

    奈良の法隆寺や興福寺もよいが、町の寺として庶民の信仰を集めた元興寺もそれなりに歴史の中で輝き

    権現堂も

     

    村の道を散策

    風に吹かれ

    夜は、月を同行に

     秋の風 歩き歩いて 老いの身に

     曾祖父の 植えた柿木 実を結び

     

     曾祖父の手による地蔵尊の修復

     それと知らずに、子供たちが手を合わせ

     その孫たちが、また地蔵尊の修復を

    そのような村の日々

     

    村の道を、秋の日差しを受けて歩き

     六根清浄

     

    スポンサーサイト

    • 2023.04.15 Saturday
    • 09:23
    • 0
      • -
      • -
      • -
      コメント
      コメントする








          

      selected entries

      recent comment

      search this site.

      PR

      calendar

      S M T W T F S
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      31      
      << March 2024 >>

      mobile

      qrcode

      powered

      無料ブログ作成サービス JUGEM