南房総 シェークスピア公園<3>
- 2021.09.06 Monday
- 11:24
JUGEMテーマ:千葉
シェークスピア公園
William Shakespeare 1564-1616
1592年頃から劇作家として活躍。約20年間に及ぶ創作活動の間に、
『ハムレット』『マクベス』『オセロ』『リア王』
『ロミオとジュリエット』『ヴェニスの商人』
などを著す。
16世紀の英国は、エリザベス王朝。
国家財政は破綻寸前。そのとき海賊王キャプテン・ドレイクが無敵のスペイン艦隊を撃破し、英国繁栄の基礎を築く。
紅茶や珈琲なども楽しむようになり、英国はその後世界のリーダーとして発展を遂げる。
シェークスピア公園
中世英国の雰囲気は、このようなものであったのだろうか?
ローズマリーは、ペストを防ぐ薬草とされた
石の組み方には拘りが見られる。
公園設計者の強い意志と聡明な感性、中世英国へのまなざしが明確に読み取れる。
この石を組んだのは、おそらく日本の石工職人ではない。
イングランドに深い愛着をもつ素人たちによる手積みであろう。
石を組みあげながら、休憩時には紅茶をゆっくり
そんな感じで積み上げた?
この色彩感覚は、この公園に来ないとわからないのでは?
戯曲や劇・映画では知ることができない空間の美。
実際のイングランドの庭園とは異なり、南房総の風土の中に築かれたレプリカであるが、企画も含めてすごい!
石
煉瓦
壁
木
南房総の風土となぜか良く合い、海から吹く風も気持ちよく
1968年映画 ロミオとジュリエット
オリビア ハッセ―
私にとって、この映画はシェークスピアとの出会いであった。
学校の行事として映画館に行き、帰りは歩いてのんびり。
中世英国の世界
当時の授業のすべてを忘れつつあるが、『ロミオとジュリエット』は記憶にしっかり。
『ヴェニスの商人』
エリザベス女王の時代。借金に苦しむ貧しい国が「海賊国家」に変貌し、やがて7つの海を支配。
アントーニオの投資した船は、もしかしたらイギリス海賊キャプテン・ドレイクがスペインから奪った船?
最後の結末に、ユダヤ人たちは涙を流し抗議した!
「利子」という資本主義の原則が見えて
平安朝黎明期に南都薬師寺の景戒によって編纂された『日本霊異記』
大安寺が利子による経済活動を行っていたことが書かれている。
奈良時代、すでに南都の大寺院は金融の世界に覚醒していた!
ヴェニスの商人
私的にはシャイロックの側につきたい!
海賊行為により拿捕した船
航海をするにあたって投資を募り、アフリカやアジアから搾取に近い方法で商品(ときには人間!)を持ち帰り
利益の配分を受けて富豪の道へ
「資本家」の存在は、公平な分配を妨げるのでは?
シェークスピアの時代
日本では、安土桃山時代。
石見銀山などで産出される銀が世界の相場に影響を及ぼしていた。
英国は、海洋貿易に進出。イギリスーアフリカ(奴隷海岸)−カリブ海の三角貿易
珈琲や紅茶の普及
このとき「出張」であったが仕事など放りだし、シェークスピア公園で午後を
園内に人は少なく、海から吹く風を受けてのんびり
やがて日も傾き
謡曲のひとふし
さなきだに ものの寂しき秋の夜の
ひとめ稀なる古寺の
庭の松風更け過ぎて
月もかたぶく軒端の草
忘れて過ぎし いにしえを
忍ぶ顔似ていつまでか
待つことなくて ながらへん
げに何事も思ひ出の
人には残る世の中かな (『井筒』)